3月19日発売の「週刊少年サンデー」No.16 で連載が始まった、TVドラマ脚本家の野島伸司が原作、吉田譲作画の「NOBELU - 演 -」という漫画が恐い。
内容は、リストラされた夫と離婚した超自己中心的な母親に金儲けの為に無理矢理子役にさせられた男の子が、母親に虐待されたり学校でいじめにあったりするうちに別の人格が発生して…… というもの。恐らくサスペンスタッチの子役業界モノ漫画になるのだと思われるが、恐いのは物語ではなく、作中のコマに描かれている謎の女の子だ。
コマの隅にひっそりと描かれているこの少女は作中で一言も台詞を話さず、母親からも主人公からも声をかけられることはおろか、視線を合わされることすらなく、作中でその存在について一切触れられることがない。主人公の家の中の場面にしか登場しないので、主人公の妹である可能性が高いが、作中、離婚直後の母親が主人公に向かって、
という台詞があり、母と息子の二人家族であることが示されているのである。これだけ多数のコマに渡って描かれていることからも、作者による明確な意図によるものは明かで、今後の伏線となる描写であることは間違いないと思われるが、果たして作中人物には見えない「座敷童子」的存在なのか、母親や主人公から家族にカウントさえされないネグレクトされた妹なのか非常に気になる。
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